表札取り付けのご注意「両面テープは万能ではありません」

表札の匠、店長の下條です。
「表札が落ちてしまいました!」というお電話やお問合せを年に1~2回いただきます。

よくよく聞いてみると「取り付けに両面テープを使用した」というケースが多いです。

大手通販モールでも販売されている大手企業の「屋外や凹凸面にも対応!超強力両面テープ」のような商品には、「表札も取り付けられる」といったキャッチコピーが書かれていることがあって、その文面を信じて取り付けられる方も多いようです。

両面テープの構造

屋外に使用される強力両面テープの構造は、下の図の左側のように接着剤でブチルゴムなどの柔らかい素材を挟み込むようになっています。
塗布されている接着剤は強力ですが、薄い層になっているので、中間素材の柔軟性に影響を受けます。

両面テープでしっかり取り付けられる素材

両面テープの性能が最大限に発揮されるのは、上の図の◎の絵のように、テープの接着剤が隙間無く密着する素材同士です。

表札の素材としては、ステンレス、ガラス(ステンレス裏板仕様)、不透明アクリルなどです。
同じく取り付け箇所も、アルミやステンレス製の平滑面でしたら、両面テープでの取り付けをおすすめしています。

両面テープの苦手な素材

図の右側2つは、かなり極端に描いていますが、凹凸面や多孔質の素材の場合、最初に密着しても落下する危険性があります。

表札の素材としては

  • 焼き物(タイルや陶板)
  • 木材=伸縮する上、水分を吸収するため粘着力が低下
  • 石材=素材自体がとても重く、湿気も吸うため

まとめ

表札を両面テープで取り付けることができれば、壁面に穴をあける必要も無く、接着剤が硬化するまでの養生も不要なので、表札が届いたその日からお家に飾ることができるのは、とても魅力的です。

外構用の両面テープは、しっかりと密着すると、まず剥がれることが無いほど強力です。

ただし、貼り付ける場所、貼り付ける素材に制限があることを理解していないと、せっかく購入した表札が無駄になってしまいます。

  • 密着できない素材
  • 湿気を吸う素材
  • 重すぎる表札

この三つにあてはまる表札や貼り付け箇所の場合は、ご注意ください。

それでも両面テープで表札を貼り付けたい!

100%ではありませんが、表札と貼り付け箇所双方を密着するように加工すれば、両面テープで貼り付けることが可能です。

実践に関しましては、後日アップロードします。

タイトルとURLをコピーしました