表札に筆記体で名字を入れたい!

表札の匠、店長の下條です。
表札をお申し込みいただくときに、表札に入れる内容(綴り)とフォントに対して、このようなリクエストをいただくことがあります。

 表札に彫刻する内容=SHIMOJO
 筆記体でお願いします

筆記体で全て大文字はNG?

このリクエストの「SHIMOJO」は全て大文字で書かれています。
この場合、筆記体のスラスラした感じが無くなり、とても読みにくくなることがあります。

筆記体デザインのフォントを使用しているからなのか?
海外でも、全て大文字で綴ることが無いのか?
判然としませんが、例えばこのような感じです。

どうでしょうか?
筆記体のつながった部分が全く無くなり、線が多いだけの読みにくいものになってませんか?
同じ「読み」とフォントで頭文字が大文字で残りを小文字にするとこんな感じです。

もちろん、お客様のお好みで、そのようなデザインを意図してリクエストをいただいている場合もありますので
当店では、まず「SHIMOJO」でレイアウトを作成し、ご提案として「Shimojo」のレイアウトも作成させていただいています。
例外として、筆記体をベースに作られていても、ひとつひとつのアルファベットが繋がっておらず、全て大文字でも破綻しない書体もありますので、その場合は、お客様のリクエスト通りにレイアウトを作成させていただいております。

他のお客様をお待たせしている状態ですので、一度にレイアウトさせていただくのは3パターンとさせていただいております。そのため、複数の書体でリクエストをいただいた場合は、筆記体でも、お客様が綴っていただいた内容通りのレイアウトだけにさせていただくこともあります。

フォントによる雰囲気の違い

筆記体デザインのフォントにも色々な種類があるのですが
少しフォーマルなタイプ

ポップな感じ

ラフな感じ

このようにデザインの雰囲気は全く違います。
ざっくりと「筆記体」とリクエストをいただく場合は、最初にフォーマル系のものでレイアウトを作成させていただくことが多いです。

その際に、筆記体独特の形状が可読性を損なうことがあります。
フォントによって違いはありますが「F」「I」「J」「S」「T」「b」「f」「j」「r」「z」などが見慣れない形状になることがあります。

たとえば

レイアウトのお打ち合わせも回数と期間の制限がありますので、お客様のお時間を無駄にしないため
筆記体フォントでリクエストをいただく場合は、綴りに留意していただけると嬉しいです。

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