表札のデザイン レイアウト(1)フォントサイズの微調整

表札の匠、店長の下條です。
表札のレイアウトを作成する上で、いつも注意をしていることの一つに
「フォントの打って出し」をしない、というのがあります。

「打って出し」というのは、私が勝手に考えた言葉ですが、要は、ワープロのように同じ文字サイズで表札の名前を打ち出してそのまま使うことです。

これは、広告などのデザインの現場でも同じことを意識してポスターなどを制作されていると思います。

フォントによっては、沢山の文字を連続して並べると違和感が無いものでも、1つ2つの文字だと、デザインが際立ちすぎてバランスが悪くなることがあります。

シンプルなデザインほど難しい

英字の場合は、文字の間隔に注意をするということが必要ですが(これは、次回に書きます)、文字サイズが揃っているため、ローマ字でお名前をレイアウトするとき、サイズによるバランス感を調整する必要はあまり無いです。

漢字だけの場合、お名前(彫刻内容)と使用するフォントによっては、バランスが難しいものがあります。
下の例は、「魏碑体」で「田中」と打ち出していますが
このフォントだと「中」が縦に長く「田」が少し小さく見えますので
「田」を微調整します。

このとき、それぞれの線幅は揃っていて、単に図形的に拡大をすると田の線が中に比べて太くなってしまいますので、シェイプ(輪郭)を変形して大きくします。
拡大をしすぎると「田」が重くなるので、注意が必要です。

次回は、英字ローマ字表記の文字間隔について書きます。

今回のサンプル表札
タイル表札「いぶしA」
https://item.rakuten.co.jp/e-takumi/stl-i-a/

 

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